LSI MegaRAID WebBIOSが起動できない

MegaRAID SAS系のRAIDカードは、完全RAID用途になっていて、HBAとしての機能は無きに等しい状況
よって、単純にHDD繋げて使用したい!という用途には完全に対応していない


MegaRAIDに繋いだHDDは、全てRAID Groupに突っ込んで、仮想ボリュームに放り込まないと使用することができないわけで


またWebBIOSへの入り方にコツというか、クセというか、上記利用想定からするとしょうがない部分があるのだが
WebBIOSに入る為の条件として

  • 全てのボリューム(IDESATA接続のHDD / USB Flashなど)から起動できない

or

  • MegaRAIDに接続したディスクに仮想ボリュームを作成し、ボリュームから起動するようにブート順序を設定してやる

どちらかを満たしていないとダメという、トラップがあったりする


HP MicroServer + USB Boot ESXi + MegaRAIDという構成だと、WebBIOSに入る為には
一々BIOSで起動順序を変更する必要があるわけで( ´-`)


手順としては、一回ダミーのLDを作成してWebBIOSにログインできるようにするのが良い

  1. MegaRAID装着
  2. + で Preboot CLIを起動し、HDDのステータス確認
    (megacli.exe) -PDlist -a0 -page20
    (-page20は、1ページ 20行ということで)
  3. [Enclosure Device ID:] と [Slot Number:] を確認
  4. 仮想ボリュームを作成
    (megacli.exe) -CfgLDadd -r0[E:S] WB RA Cached CachedbadBBU -a0
    -r0でRAID0、Eが [Enclosure Device ID:]、Sが [Slot Number:]
  5. [Enclosure Device ID:] が 252、[Slot Number:] が 4だったので、コマンドとしては以下になった
    (megacli.exe) -CfgLDadd -r0[252:4] WB RA Cached CachedbadBBU -a0
  6. 仮想ボリューム作成後、PCのBIOS設定画面で先程作成したLDを起動順序の1番目に変更
  7. 起動途中の + 要求画面で、押下

これでようやくWebBIOSが使えるように


その他MegaCLIのコマンドは

RAID Cardの状態
megaclie.exe -AdpAllInfo -aALL
物理ディスクの状態
megacli.exe -PDList -aALL
RAIDディスクの状態
megacli.exe -LDInfo -Lall -aALL
Logical Disk作成
megacli.exe -CfgLDAdd -R[:] WB RA Cached CachedbadBBU -a
WB = WriteBack / RA = ReadAhead / Cached = I/O Cache / CachebadBBU = Always Write Back(Without BBU)
正直普通に運用するなら、キャッシュ系は軒並みOFFでも大丈夫かな(要するに上記OPTION全無し)